女性なら、綺麗な美白肌を手に入れたいと願いますよね。
そのために、美白クリームはスキンケアのアイテムとして欠かせないもの。
保湿も美白も望むなら、美白クリームはマストアイテムです。
今回は、美白クリームについて詳しくご紹介します。
乳液とクリームの目的は?
乳液とクリームの違いを解説する前に、なぜ使うのか、その目的を確認していきましょう。
●乳液とクリームの目的
①肌に必要な「油分」補給をする
②化粧水で与えた水分の蒸発を防ぐ
「クリームは、化粧水で与えた水分が蒸発しないように”蓋”をするもの」とよくいわれます。これは正解。
そして、乳液にも同じことがいえます。また、「蓋」をするのと同じくらい大切な役割があります。それは「油分補給」です。なぜならば、「油分」は肌がもとから持っているうるおい成分のひとつで、肌にとってとても大切なもの。足りなくなると肌があれてしまうからです。
「そんなの当たり前でしょ?」といわれそうですが、これはとっても大切なことなんです。
乳液とクリームの違いはなに?
乳液とクリームが同じ目的を持っていることが確認できました。同じ目的なので、配合されているうるおい成分の種類も同じです。
では違いは?
それは、配合成分のバランスが、乳液とクリームでは違う、ということなんです。
乳液とクリームに配合されているうるおい成分は、エモリエント成分(油溶性のうるおい成分)をはじめ、大きく分けると3つあります。
①エモリエント成分 (油溶性のうるおい成分)
②保湿成分 (水溶性のうるおい成分)
③水分
これらは、皮膚がもともと持っているうるおい成分が、季節や生活環境、加齢などにより減少するため、それを化粧品で補うことでバリア機能をサポートすることを目的としています。
乳液とクリームという、異なるアイテムを作っているわけ
理由① 肌が必要とする油分量が人により異なるため
肌が必要とする油分量より、化粧品で与えたエモリエント成分の量(油分量)が少ないと、乾燥が進み、肌はツヤとしなやかさを失います。多すぎると、テカリになります。どちらにも対応できるように、エモリエント成分の配合バランスが異なる、乳液とクリームをご用意しています。
○手で触ったときに油分が手につかず「しっとり感」を感じたら「ツヤ」
○触った手のひらに油分がついて「ベタッ」としていたら 「テカリ」
鼻やおでこ、頬など、午後や夕方などにベースメイクが固まっていたり、メイクが崩れている箇所があります。その部位は皮脂が過剰に分泌している場所ですので、テカリやすいところといえます。
これらは、皮膚がもともと持っているうるおい成分が、季節や生活環境、加齢などにより減少するため、それを化粧品で補うことでバリア機能をサポートすることを目的としています。
理由② テクスチャーの好みやハンドリングの良さに対応するため
「もう少し油分を与えた方がきっといいんだろうなぁ・・・」と思っていても、どうしても好みのテクスチャーというのはあります。感触が苦手だと、どうしても使いたくない、と思ってしまいますよね?クリームの重たさは苦手だけど、乳液くらいなら大丈夫、という方にも、クリームと入れ替えの形でお使いいただけるように、ご用意しています。ご自身の肌が必要としている油分量と、各商品のしっとり・さっぱりレベルを確認しながら、選んでくださいね。
乳液とクリーム、両方つけても大丈夫?
大丈夫です。乳液とクリームの両方をつけた方が、単品使いよりも肌に届けたい保湿成分とエモリエント成分の調節もしやすくなります。ブランドによって、基礎化粧品としての推奨アイテムに、乳液とクリームの両方がラインナップされているものもあれば、肌状態によってどちらか一つを選ぶ、または日によって両方つける、などの、おすすめのつけ方に違いがあります。または、乳液は発売していないが、クリームのバリエーションが豊富にある、というブランドもあります。
マッサージクリームの役割
マッサージをするとき、そもそも専用のクリームを使う意味はあるのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
まずは、マッサージクリームの役割や期待できる働きをおさらいしておきましょう。
マッサージによる摩擦を軽減
第一の役割は、マッサージ時の手(もしくは器具など)のすべりをよくすることです。
何もつけずにマッサージをすると、肌が擦れたり引っ張られたりして肌を傷めてしまうことも。クリームを使うと指のすべりがよくなるので、マッサージによる摩擦を減らせます。
血行をよくしてコリをほぐし、リフトアップをサポート
マッサージクリームには、マッサージそのものによる物理効果をサポートする働きもあります。
マッサージすることで血色がよくなり、くすみがちな肌も明るい印象に。さらに凝り固まった筋肉をほぐしたりリフトアップさせたり、むくみをすっきりさせたりといった効果も期待できます。
マッサージクリーム自体によるうるおい効果
マッサージクリームには、他の基礎化粧品と同様にさまざまな美容成分が含まれています。なじませてマッサージするうちに、角質層までうるおいが浸透。やわらかくハリのある肌に近づけます。
マッサージクリームの選び方
マッサージクリームを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしてみてください。
洗い流しor拭き取り?オフ方法の違いをチェック
マッサージクリームには、お手入れ後に洗い流すものと拭き取るもの、どちらでも使えるものがあります。
洗い流しタイプのほうがすっきり・さっぱりするので、べたつきが苦手な方にもおすすめ。お風呂や洗面所で使いたいときにも便利です。
拭き取りタイプはしっとり感が残りやすいため、とくに乾燥が気になる方に向いています。また、お風呂上がりに再度洗い流すのが面倒と感じる場合も、こちらが適しているでしょう。
迷ったら兼用タイプを選ぶのもあり。好みや使用シーンに応じて選んでみてください。
悩みに応じて成分を吟味
成分はその他のスキンケア同様、求める目的によってチェックしましょう。
保湿目的であればヒアルロン酸やセラミド・スクワラン・ワセリンなど、ハリの低下が気になるならレチノール・コラーゲン・エラスチンなどに注目してみてください。美白ケアに力を入れるなら、ビタミンC誘導体などに代表される美白有効成分が入った医薬部外品を選ぶといいでしょう。
伸びがよく柔らかいテクスチャーがおすすめ
最後にテクスチャーを確認しましょう。伸びがよく柔らかいクリームだと指のすべりがよくなるので、快適にマッサージできます。
ただしマッサージをするときは、指を適度に肌に密着させる必要があります。ゆるすぎるものはじっくりマッサージするのに向いていないことも。“適度に”柔らかいかどうかがポイントです。
マッサージクリームを使うときの注意とポイント
せっかくマッサージクリームを使うなら、効果的にお手入れしたいもの。具体的な手順の前に、押さえておきたいポイントをお伝えします。
使うタイミングは洗顔後もしくは化粧水の後
マッサージクリームを使うタイミングは、製品ごとに指定されていることがほとんど。とくに指定がなければ、洗顔後もしくは化粧水をかるくなじませた後に使いましょう。
使用量はさくらんぼ1個分が目安
量が少ないと摩擦の原因になります。さくらんぼ1個分の量を目安に、迷ったら少し多めに使いましょう。
力を入れすぎないで。薬指と中指を使うと◎
無意識にマッサージするとつい力が入ってしまいがちなので、常にやさしく触れることを心がけましょう。人差し指はお手入れの際に力が入りやすいため、薬指と中指を使うといい意味で自然と力が抜けます。
継続は力なり!週に1回からでも始めてみて
気になったときに使うだけでもよいですが、継続すると将来の肌に差が出るのがマッサージの醍醐味。毎日続けることでうれしい実感を得やすくなるでしょう。難しい場合も、まずは週に1回など頻度を決めて続けるのがおすすめです。
マッサージクリームを使ったお手入れの手順
では、マッサージクリームを使ったお手入れの方法を、手順に沿ってお伝えします。
ただし、各メーカー・ブランドが推奨する方法に従うのが基本です。ここでは一般的な手順をお伝えしますので、あくまでも参考としてご覧ください。
顔の5点に置いてからスタート
指先にクリームを出したらもう片方の手でほぐし、顔の5点(額・鼻筋・両ほほ・あご)に置きます。中指と薬指を使って軽く広げておきましょう。
基本は内から外へ。ゆっくり広げるようにマッサージ
指の腹を使い、力の入れすぎに注意してやさしくマッサージ。どの部位も、顔の内から外へ広げるようなイメージで行います。
おでこは中央から引き上げるようにらせんを描き、最後にこめかみをプッシュ。頬はあご先から耳の下に向かって引き上げるように行い、徐々に位置を上にずらしてまんべんなくマッサージしていきます。口もとや目もとは皮膚が薄いので、よりやさしい力で行いましょう。
洗い流し、もしくは拭き取りをして完了
顔全体のマッサージが終わったら、クリームをオフして完了。その後は通常のスキンケアに進みましょう。
なお拭き取りタイプの場合は、コットンを水や化粧水で濡らしたものを使用します。
美白クリームでやりがちなNG
美白有効成分が配合された美白クリームやエマルジョン(美容液)は、正しい量・方法で使わないと効果を発揮できません。「美白クリームは高価だから」「長く使いたい」と、こんなことをしていませんか?
【NG 1】使用量が少なすぎる
一度に使う量の目安はパッケージなどに記載されています。私たちクオレのホワイトニングシリーズ「AXI ホワイトニングクリームNA」は「パール1粒分」、「AXI ホワイトニングエマルジョンNA」は「3プッシュ」としています。使う量が少ないと塗りムラが出てしまったり、指のすべりが悪くて摩擦が生じて肌にダメージを与えてしまったりすることもあります。
【NG 2】すり込むように塗ってしまっている
美白有効成分を肌の内側に届けようとして、指で強くこするようにして塗っていませんか? スキンケアに摩擦は厳禁! 優しく肌になじませるだけで十分です。
【NG 3】保湿が不十分なまま美白ケアをしている
保湿成分が配合されている美白クリームもありますが、化粧水や乳液・保湿クリームと置き換えるのではなく、プラスαのケアとして取り入れましょう。保湿ケアで肌の内側に十分な水分と油分をキープして、美肌の基礎を作っておくことが大切です。
【NG 4】気になる部分だけに塗ってしまっている
しみやそばかすが気になるところや、できそうだと思うところにだけクリームを塗っていませんか? しみ予備軍であるメラニン色素の生成は見えないところで進んでいるので、思わぬところにしみができることも。顔全体にムラなく塗り広げておくと安心です。
美白クリームの効果アップ裏技
美白有効成分が配合されているクリームを使うなら、その効果を最大限に感じられるような使い方を!
気になる部分にはピンポイントケア
クリームを「おでこ・右ほほ・左ほほ・鼻の頭・あご」の5点にのせてから、顔全体に伸ばします。そのうえで、気になる部分にクリームをのせて、伸ばさずにしばらく置いておきます。
ハンドプレスでクリームがなじみやすく
手のひら全体で優しく肌を包み込むようにハンドプレスします。手のひらの体温でクリームと肌が温まりなじみやすくなります。
ラップで浸透効果を高める
クリームを塗ったあとにラップを広げて顔を覆い2~3分放置しておくと、クリームの浸透効果が高まります。
まとめ
美白クリームは持って生まれた肌色を白くするものではありません。美白ケアとは、何らかの働きで肌の機能を助けて、肌にメラニン色素が沈着するのを妨げる「努力」です。UVケア、栄養や睡眠など生活習慣の見直し、肌を清潔に保つ正しい洗顔やクレンジング、正常なターンオーバーを促進する角質ケアなども忘れずに。総合的な努力で肌のコンディションを整えておくことこそが、美白クリームの効果を高める一番の近道です。